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歯を壊す「歯ぎしり」について(クロスオーバーブラキシズム)①

こんにちは。

札幌の審美歯科・噛み合わせ治療・インプラント治療の歯医者ならユアーズデンタルクリニック院長の湯口です。

今日のテーマは「歯ぎしり」です。

歯ぎしりと言うと、みなさん怪訝な顔で、

「私は主人に歯ぎしりしてるなんて言われてことはありません」

「妻にはいびきは指摘されたことはあるけど歯ぎしりしてるとは言われない」

とおっしゃる方も多いと思います。

そう、歯ぎしりを自覚されている方は少ないんです。

歯ぎしりと言うと、寝てる時にギリギリ音を出すことを「歯ぎしり」と認識されていると思いますが、

歯ぎしりには音の出ない「食いしばり」と言う歯ぎしりも存在します。

歯科用語で言うと「ブラキシズム」と呼びます。

ブラキシズムは寝てる時も起きている時も関係なく、上下の歯を無意識のうちに擦り合わせたり、

噛み締めたりする行為全般を指します。

ブラキシズムには3つの動作形態があります。

・グラインディング:上下の歯を擦り合わせる運動で、これがギリギリと音がなる原因です。噛み締めている歯に対して横方向に強烈な圧力がかかるので、歯が崩壊してしまいます。先程の一般的な歯ぎしりはこれに当たります。

・クレンチング:上下の歯を静かに噛み締める運動。音が出ないので自覚症状も他覚症状もないため気づくことがないです。これが歯ぎしりしているけど自覚がない状態です。強く噛み締めるので歯に亀裂が入り、歯が割れる原因になります。

・タッピング:上下の歯がカチカチ噛み合う運動。それ自体は悪さはしない。

このように「歯ぎしり」と一口に言っても、病態が色々あります。

 

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北海道内から前歯の破折を主訴に来院された患者さん、歯ぎしりにより差し歯が欠けてしまっている状態

 

歯周病でもなんでもそうですが、怖いのは無自覚のうちにしてしまっていると言うことなんです。

歯を壊したり、歯を割ってしまうほどの力で歯を擦り合わせたり、噛み締めたりするのですが治療方法はありません。

噛み合わせ治療は歯科用語では「咬合治療」と言いますが、歯ぎしりは「病的咬合」と言って、通常の噛み合わせ治療では治せない状態を指します。

治せないと言うのは、根本的に歯ぎしりをなくすことができないと言う意味です。

ストレスコントロールや催眠療法などが挙げられますが、治療法として確立されているとは言えません。

有効なのは咬合調整やナイトガード(夜間に装着するマウスピース)と言う対症療法のみです。

さて、ここまでは一般の歯医者さんでも聞いたことのある内容かもしれません。

 

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歯ぎしりや食いしばりで前歯の差し歯や自分の歯が欠けてギザギザになっている(中の歯も折れている状態)

 

ここからは自費治療を専門にしている私がよく経験することについてお話しします。

このブラキシズムは、根本から治すことができないのでうまく付き合っていくことが必要になります。

具体的には、歯を擦り合わせることを前提に歯の治療をしなければいけないと言うことです。

銀歯のやりかえや前歯の差し歯のやりかえ、セラミック治療を行うときに配慮が必要になります。

奥歯を治療するときに、噛み合わせを調整します。

その際に注意すべきは、歯を擦り合わせるように下顎を横に動かしたときにどの歯が当たっているかを見るようにします。

正常な歯並びの場合には、犬歯が擦りあうことで奥歯に余計な負担がかからないようになる噛み合わせになっているのですが、

歯並びが悪かったり、噛み合わせが正常ではない場合には、奥歯に異常な圧がかかることがあるからです。

これを見逃してしまうと、仮歯を装着した翌日には仮歯が外れてしまいます。

なので下顎を横に動かした際に異常な側方圧がかかっていないかを、咬合紙と言う赤く印記できる紙を使ってチェックします。

 

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北海道内から前歯の審美障害が主訴で来院された患者さん、歯ぎしりにより前歯がすり減っているのが分かる

 

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歯ぎしりによって差し歯が突き上げられ、自分の歯もすり減って平らになっている状態

 

そしてもう一つその異常な噛み合わせ圧を見逃してしまう理由があります。

それは覚醒している時は強く噛めない言う事実です。

クリニックの治療用チェアに座っているときにはそこまで歯に強く噛み合わせ圧がかかっていないのに

夜間寝ているときに異常な圧がかかってしまうことがあります。

それは意識がある覚醒下で強く噛もうと思っても、その力は脳が制御しているため、

そこまでに強い力で噛むことはできません。

しかしながら寝ている時は、無意識下で脳のコントロールが効かないため、

異常な圧力で噛み締めることができてしまいます。

すると当該歯に異常な力がかかってしまうのです。

なので、治療用チェアに寝ているときに、ドクターが患者さんの下顎を支えて強く噛めるような状況をあえて作ることが必要になります。

「顎を押さえますよ」という声かけをしながら「ギリギリしてください」と言って患者さんに歯ぎしりをしてもらうのです。

このように調整しないと、夜間のブラキシズムには対応できないのです。

とここまで書いて実はまだ本題に入れなかったので本当に伝えたいことは次回お伝えすることにします。

次回へ続く・・。

噛み合わせ治療、前歯の治療に関するお問い合わせはこちらからお問い合わせください。

 

 

 

 


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