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院長ブログ

全部の歯がむし歯の場合の治療例②

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みなさん、こんにちは。札幌の歯の保存とインプラント治療の両立にこだわっている歯医者、ユアーズデンタルクリニック院長の湯口です。今回は前回の院長ブログ「全部の歯がむし歯の場合の治療例①」からの続きとなります。

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札幌在住の40代の患者さん、むし歯治療を希望して当院を受診した初診時の状態

上記の写真が初診時の状態だったらどういう治療計画になるのか?というお話です。

A. 保険診療中心の歯科医院
B. インプラント専門歯科医院(自費治療)
C. 矯正治療・インプラント治療など包括的全顎歯科治療ができる歯科医院

という3つの歯科医院では治療計画は異なります。分かりやすくするためにそれぞれの歯に対する処置を下記のように表記してみることにします。

×(赤色):抜歯
△(紫色):歯の神経を失うが歯を保存
◯(黄色):歯の神経を失わずに歯を保存

全ての歯を◯で治療したいのですが現実的には厳しい状況です。そこで3つの歯科医院でどのように違うのか見てみましょう。

まずはA歯科医院の場合です。

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保険診療中心の歯科医院に来院した場合の治療計画(仮想)

A歯科医院は保険診療中心なので、抜歯と神経をとる治療が中心になります。下の歯は全てむし歯になっており、歯の傾きも良くないので歯の神経を取った上で前装冠という保険の被せ物を被せる治療になります。

奥歯もむし歯がひどいので入れ歯によって噛み合わせを確保しつつ、一番奥の歯は入れ歯を安定させるためにとりあえず保存しておきます。

次にB歯科医院ではどうでしょうか?

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インプラント専門では何本インプラントするかが争点

B歯科医院はインプラント専門クリニックなのでインプラント治療中心の治療計画となります。その際、歯並びが悪い下の歯の全ての歯を抜歯します。その方が、インプラントのメインテナンスがしやすいですし、治療計画がシンプルになるという理由です。

おそらく、何本インプラントが必要か、どんな被せ物形態にするのか(インプラントサポートフルブリッジかボーンアンカードブリッジかオーバーデンチャーか)というお話になると思います。

全てインプラントにしてしまうと、歯も歯の神経もないので、噛み合わせを安定させるのも難しくなります。

ではC歯科医院はどうでしょうか?

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歯の神経が保存できていることに注目

C歯科医院は矯正治療・インプラント治療など包括的全顎歯科治療ができる歯科医院です。

これまでと異なるのが下の前歯の取り扱いです。

A歯科医院では下の前歯は神経を失う治療計画でしたし、B歯科医院では全ての歯の抜歯という治療計画だったのが、C歯科医院では下の前歯はほとんどが神経を失うことなく保存可能であるという点です。

なぜC歯科医院だけがそんなことが可能かと言うと、インプラントだけでなく歯列矯正治療も行うことができる歯科医院だからなんです。むし歯の放置で倒れてしまった前歯を歯列矯正を行うことで正しい位置に戻してあげることで、歯の神経を失わないように最小限に削って被せ物ができるようになるのです。

歯の神経を失わない大きなメリットとしては、知覚が敏感のまま歯の保存ができることと、

歯根の再治療のリスクを減らせることに尽きます。

せっかくセラミック治療でキレイな被せ物を装着できても、歯の神経を失うと後から根の再治療が必要になってしまうリスクを一生抱えることになるんです。しかも歯の位置を適切な位置に戻した上で被せ物できるので無理な噛み合わせの力もかかりにくくなります。

このようにC歯科医院であれば、無理な歯の切削や抜歯を回避できることになります。それでは実際にC歯科医院であるユアーズデンタルクリニックで行った治療結果を見てみましょう。

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歯の神経を温存して抜歯をできるだけ回避した治療結果

治療結果の内訳です。

×(赤色):抜歯
△(紫色):歯の神経を失うが歯を保存
◯(黄色):歯の神経を失わずに歯を保存
◯(青色):インプラントの被せ物

抜歯しなければいけない歯は抜いて、インプラントによってしっかりとした噛み合わせの確保をしています。そして残せそうな歯を歯列矯正することで、歯の神経を失うことなく整列させて温存できていることが分かります。

ここまで行うことによって、治療後も歯磨きなどのメインテナンスがしやすく、むし歯や歯の根の病気の再発のリスクも減らすことができます。

歯並びも良くなってセラミック治療もしているので見た目も劇的に改善しました。下の歯に合わせて上の歯も治療しています。

このようにどの歯医者さんを受診するかで治療計画と治療結果は大きく変わってきます。特に何本も治療が必要になるような大掛かりなケースほど顕著に差が出ます。

なかなか歯科医院に相談に行って、ここまでの違いを説明受けることもないかなと思ったので、当院の実際の症例を通じてシュミレーションしてみました。

このブログが少しでも歯で悩む方のサポートになれれば嬉しい限りです。お口の中全体的な治療は難易度も高く、治療期間も費用もかかります。まずは歯医者さんが自分に最適な治療プランを提案してもらえるのか確認した上で、治療を開始することをおすすめします。

歯を抜かない治療について詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください。

歯でお悩みの方はこちらからご相談ください。

DOCTOR
医療法人 令徳会
ユアーズデンタルクリニック 院長 / 理事長
湯口 晃弘
Akihiro Yuguchi
北海道大学歯学部卒。5-D JAPANやOJなど国内外の有力スタディグループに所属し、研鑽を積む。
保険診療の限界を感じ、制限にとらわれず本質的な解決を目指すため、自由診療専門のクリニックを北海道に開院。
「歯科医療で人生を変える」を信念に、見た目だけでなく長期的な機能と健康を両立する“本物の治療”を追求している。
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