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前歯のセラミッククラウン

Ceramic crown

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前歯のセラミック治療について

前歯のセラミック治療は、ただ歯にセラミックを被せるだけの治療ではありません。

そのため、難易度が非常に高い治療の一つです。当院は「審美再建治療」をポリシーとして日々審美歯科のクオリティを追求している中で、ようやくたどり着いた形があります。

患者様にはこの前歯のセラミック治療の難しさを知っていただき、失敗しないための知識をつけていただきたいと思います。

前歯のセラミック治療が難しい理由

理想と現実のギャップが生まれやすい

患者様がまずどのようなゴールを望んでいるかを明確にして、共通認識を持つことが重要になります。そのため、当院では精密検査とカウンセリングをじっくり行い、患者さんのご要望を理解していきます。

また、患者様が希望していても、元来の歯の位置や歯茎の高さ、咬み合わせ、お口の開き方によっても出来ることと出来ないことがあるため、その理解を患者様にして頂く必要があります。

これらを理解しないで治療を進めることによって、描いていた理想と現実にギャップが生まれてしまい、仕上がりに満足できない場合があります。したがって、患者様の希望(ゴール設定)をしっかりすることが重要であると言えます。

手技的な問題

前歯のセラミック治療は高い技術力が求められます。
  • 歯を形成する際のマージンをコントロールする力
  • 歯茎の炎症をコントロールする力
  • 精密な印象採得をする力
これらの内、どれか1つでも欠けてしまうと前歯のセラミック治療は成功することはありません。例えば、
  • 歯を深く削りすぎて歯茎の赤みが取れない
  • 歯肉退縮を引き起こしてしまい、マージンが見えてしまう
  • 印象採得が十分でなく、そもそもの技工物に問題が出る
など、様々な理由があります。 そのため、高い技術と豊富な経験を注ぎ込み、本番の歯が入る事前準備を高いクオリティで仕上げる必要があるのです。

歯の色を合わせる難しさ

実は前歯の1本だけを治す。というのが一番難しい治療です。なぜなら、天然歯にセラミックを完全に合わせなければならないためです。1本だけ違う色味になってしまえば、違和感のある口元になってしまいます。

では、なぜ歯の色を合わせるのが難しいかと言うと以下の理由があります。
  • 歯科技工士は写真を見て歯の色を決めます。したがって、シェード写真が再現性の高い色調でなければいけないからです。
  • 来院時と治療終了時では歯の色が変わります。なぜなら、歯の水分量が変わるからです。そのため通常の潤っている状態で写真を取らなければ、再現性は落ちてしまいます。
  • 歯科技工士の力量が影響します。人それぞれ見え方や考え方が変わるため、情報の伝達の精度を高めても食い違う可能性があります。そのため、互いの認識に差分が出ないような仕組みを導入している歯科技工士は、再現性の高いセラミックを作ることができます。

当院で実際に行った症例で解説

この症例の場合の当院での治療オプションは、ラミネートベニア治療やオールセラミック治療などの精密セラミック治療や歯列矯正治療などがありますが、ご本人は以前に矯正治療を受けていたことがあり、今回はオールセラミック治療を受けたいというご希望でした

歯の表面の変色だけでなく歯の大きさと出具合も改善を希望されました。

「先生がいつも症例写真で出されているような歯にして欲しい」

そして何回の来院(来道)で治療が無事に完了するか詳しくスケジュールを打ち合わせしました。何度も飛行機に乗るのはそれだけでもかなりの負担になります。2回の来道、計4回の治療アポイントで治療することを計画しました。

今回の治療のポイントは以下の通りです。
  • 詰め物が多く入って変色しているが、歯の神経は全て生きている生活歯である
  • 歯の大きさが真ん中の歯が大きくてやや長い
  • 2番目の歯が少し引っ込んでいる
  • 詰め物が歯の裏側まで回っているのでラミネートベニアではなくオールセラミックを選択する
これらを踏まえて私が立てた重要ポイントは以下の通りです。
  • 歯の大きさや向きを変えるのに歯を切削するが、切削する量を最小限にして歯の神経を保存する
  • シュミレーション模型を元に仮歯を作製し、口元の見た目と使用感を確認する
  • その仮歯を元に切削ガイドを作製し、その通りに切削する
これらを踏まえて、実際に治療をスタートしました。

幸い、仮歯製作後もしみる症状も全くなく、仮歯の状態も気に入ってもらえたのでセラミック治療へと移行しました。最小限にしか歯を切削していないので厚み1.0mm以下の極薄のオールセラミックを製作してもらいました。
写真はセラミックをセットした状態のものです。
歯の表面が審美的になるだけでなく歯のバランスも整えることができました。
治療前の写真と比べて明らかに口元の印象が変わりました。

治療後しみる症状なし・歯ぐき下がりなし・噛み合わせ問題なしでした。ご本人も大変満足していただけてホッとひと息といったところです。
年代・性別
20代 女性
主訴
歯の色と形を改善したい
治療期間
4回(県外からの来院)
治療費用
154,000〜174,000円(税込)/ セラミッククラウン1本
治療のリスク
知覚過敏・歯肉退縮・歯肉出血の可能性

前歯のセラミックをお考えの方へ

当院では天然歯と見紛う、自然で美しい前歯を実現するために、細部までこだわり抜いた前歯のセラミック治療を行っています。

治療をご検討の方、治療相談をしたいかたは、健口診断・精密診断をご活用ください。

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