診療時間
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※ 祝日がある週の木曜は半日診療いたします

自家歯牙移植

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天然歯を残す最後の砦

虫歯や歯周病によって歯を失ってしまった場合、インプラント・ブリッジ・部分入れ歯を選択することが多いと思います。当院ではそれらの治療法以外に自家歯牙移植という、自分の歯を移植して、天然歯を残す治療を行なっています。

噛み合わせに参加していない歯(主に親知らず)を移植することによって、天然歯をそのまま保存することができます。天然歯にしかない機能を残すことができるので、当院では適応症例の場合は自家歯牙移植をご提案しています。

自家歯牙移植とは?

インプラントは第二の永久歯と言われていますが、天然歯ではないため厳密には違います。

自家歯牙移植は紛れもない天然歯なので、天然歯にしかない機能も移植することができます。本来使うことのない歯を移植することによって、もう一度自分の歯で噛めるようになる治療です。天然歯の保存を重要視している当院ならではの選択肢であると言えます。

家歯牙移植の適応・非適応」

適応の場合
  • 親知らずがある程度健康な状態で残っている。
  • 基本的には奥歯だが小臼歯に移植することができる
    (抜歯矯正の際に不要になった歯の有効活用をすることもある)
非適応の場合
  • 親知らずがない
  • 親知らずが残っていても重度の虫歯である
  • 重度の歯周病罹患している歯

自家歯牙移植のメリット

  • インプラントよりも馴染むのが早い
  • 身体への負担が少ない
  • 歯根膜が残せるため、天然歯特有の機能(噛む感覚や噛んだときのクッション性など)を引き継ぐことができる
  • ブリッジでもインプラントでもない天然歯の活用という選択肢が生まれる。

天然歯には、噛む感覚が得られるセンサーの役割や噛む力を和らげるクッションの役割を持つ歯根膜が存在します。そのような機能は、インプラントにはありません。自家歯牙移植によって、天然歯のメリットをそのまま引き継ぎ、噛むという当たり前の行為の大切さに気づくことができます。

自家歯牙移植のデメリット

  • 抜歯が必要になる
  • 高い技術力を必要とする
  • うまく生着しないことも稀にある

一方、デメリットがないわけではありません。親知らずを抜くので外科治療が必要になります。また、大切な歯根膜が壊れないようにする抜歯の技術、歯根膜が乾かないようにする、素早い形成をするなど高い技術も要求されます。また、稀に生着することができずに、移植ができない場合もあります。そのために適切な診査診断やエビデンスに則った治療が必要になります。

自家歯牙移植の生存率について

エビデンスを元に生存率を算定すると、一番理想的な状態で移植ができれば理論上では移植した歯が天然歯と同様に一生が使えると言えます。一方、処置の精度や術後の口腔環境によって生存率は大きく変化します。また、年齢によって細胞の活性が落ちるため、40歳以降で行うと10代・20代に比べて、生着しにくくなると言われています。

自家歯牙移植の成功するときのパターン
  • 完全に自分の歯のように噛める
  • 部分的に1箇所だけ付着がなくてポケットが深くなることがあるけど、自分の歯のように使えるようになる。ポケットがあっても歯周病ではないので、メンテナンスをすれば問題がない
失敗のパターン
  • 移植したけど、1ヶ月以内にぐらついてきた。その理由としては、親知らずに歯根膜がないか、治療直後に強い咬合力が加わってしまうことによるもの。
  • 歯根膜がない、もしくは人工的に抜歯窩を作って移植をする場合、どちらにも歯根膜がなく、骨性癒着をしないため、10年後以降に歯が脱落する可能性がある。
生存させるポイント
  • CTで必ず移植歯の歯根の数・大きさ・太さ・長さ・湾曲具合を分析する
  • 移植する歯にダメージを加えずに抜歯をする(歯根膜を維持すること)
  • 正確でスピーディーな治療(1回でベストな移植をする)
  • 移植歯を乾燥させない
  • 移植した方の歯で最低1ヶ月は噛まない

当院の特長

成人の歯牙移植の場合は根管治療が必要になります。ラバーダム防湿、マイクロスコープを用いた精密な根管治療を行います。虫歯治療や歯周病治療に精通しているので、術後治療の口腔衛生状態の管理が可能です。

自家歯牙移植の症例

天然歯を移植して歯を保存した症例

Before
Under treatment
After
Before
Afer
年代
40代 女性
主訴
噛むと痛い
診断結果
歯根破折
治療
自家歯牙移植
治療期間
4ヶ月程度
治療費用
385,000〜495,000円(税込)/ 1歯

自家歯牙移植の費用

385,000円〜495,000円(税込)/ 1歯

被せ物の費用によって変わります

抜歯とインプラントを提案されている方へ

抜歯を宣告されてしまい、インプラント治療が必要だとご提案されているかたも、まずはご自身の歯を残すことを諦めないでください。

検査の結果、歯を残せる場合もありますし、残せない場合でも自家歯牙移植を行える可能性があります。
もし、第三者の意見が聞きたいと思われたら、当院の診療相談やセカンドオピニオンをご活用ください。きっとより良い答えが見つかるはずです。

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〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ 6F
アクセス
地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通駅」地下道直結
パーキング
近隣駐車場提携あり(カモンチケット)