こんにちは。
院長の湯口です。
すっかり気温も下がりましたね。
週末は札幌でも降雪が予想されるそうです。
そんな冷え込む今週末に、札幌でインプラントセミナーを行うことになりました。
今回お話を頂いたのは、札幌は北区にある札幌デンタルラボラトリーさんです。
創業50年!という歯科には珍しく長い歴史を持った会社で、歯科技工所の他に歯科クリニックも一緒に運営されています。
「湯口先生には若手の歯科医師向けにぜひ講演をお願いしたい」というありがたいお話を頂き、ジンマーバイオメットデンタルユーザーを代表して喋らせて頂きます。
とにかくこの札幌デンタルさんは、話を聞けば聞くほど優良企業だということが伝わってきます。
経営の基本方針から抜粋すると、
「人は財産である」「現状維持は衰退」「信用が先、利益が後」など言葉にするのは簡単ですが、実践するのは簡単ではないことばかり。
この方針を据えながら50年も進化を続けているのがすごいです。
そして歯科技工士さんにとって、かなり重要なのが次の一文。
「長時間労働は社会の悪である」
歯科技工士の世界には昔から、夜中まで仕事をする、徹夜で仕上げる、といった働き方が暗黙の了解で行われてきた悪しき風習があります。
そのせいで歯科技工士さんの離職も多く、歯科医療の現場では問題になってきたのです。
我々歯科医師は、歯科技工士さんがいないと患者さまに良質の医療が提供できません。
いわば、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、クリニックスタッフは歯科医療を提供するチームなんです。
ですから歯科技工士さんの働き方改革に一早く取り組まれている札幌デンタルさんの経営方針は素晴らしいの一言です。
こういった会社に今後も北海道の歯科業界を支えていってもらいたいですね。
さて、そんなご依頼に対して私も真摯に応えたいと思い、プレゼンを作成しています。
インプラントは全能ではありません。
しかし、インプラントに救われることは大いにあるんです。
だから扱い方には注意が必要ですし、訓練も必須なんです。
インプラントのベーシックから少しだけアドバンスな内容も網羅してお話しようと思っています。
そしてインプラントを扱う上で重要な歯科医師の倫理観についても触れます。
「まだ救える歯を安易に抜歯してインプラントに置き換えること」は医療ではありません。
一人でも多くの歯科医師が、患者さまにとって最適な医療を受けられるようにすることが、インプラント最前線に携わる医師の務めでもあると感じています。
今回は実習も含めて2日間になります。
受講生の先生方にとって実りあるセミナーになるように残りの準備期間進めて行きます!