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歯周病治療

歯周病治療

歯を失う原因で最も多いのが歯周病。最近の研究では、心臓血管疾病、糖尿病、早産などの原因にもなることが分かっています。しかし、歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれており、気付かないうちに症状が進行してしまいます。

歯周病はその病態を正しく理解することで自分の歯ぐきや歯を支える骨を健全な状態に回復することに繋がります。
「歯周病菌が悪だから徹底的に除菌しなくてはいけない」ではなく、大切なのは「歯周病菌を含めた口腔常在菌叢と良好な関係を築く」という発想です。

    こんな症状はありませんか?

  • 歯茎が腫れている
  • 歯茎から血が出る
  • 歯茎を押すと膿が出る
  • 歯が前より長くなった気がする
  • 歯がぐらぐらする
  • 口臭がひどくなった

上記の症状がある方は歯周病になっているかもしれません。
当院では、検査から予防、治療まで行っておりますので、ぜひご相談ください。

口腔常在菌叢とは

どんなキレイ好きな人にも、お口の中には細菌が住みついています。
細菌というと何か悪いものが生息しているイメージかもしれません。
しかしその細菌たちと良好な共生関係を築けば口腔常在菌は怖くありません。

ユアーズデンタルクリニック 口腔常在菌叢とは

私たちの身体の中には常在微生物が生息しており、マイクロバイオームと呼ばれる微生物叢を形成しています。
常在微生物がいるおかげでヒトの身体は、免疫機能やビタミンやタンパク質の合成や代謝が可能になっています。
常在微生物とヒトとはお互いの利害関係が一致した状態で共に生存している「共生」という関係にあります。
お口の中にも口腔マイクロバイオームが形成されており、ヒトの身体やお口の中の健康状態が良ければ、マイクロバイオームは悪さをしません。
この共生関係が破綻したときに、常在菌による感染症が発症し、歯周病が発症します。
歯周病マイクロバイオームの中でも高い歯周病原性を持つのがレッドコンプレックス細菌と呼ばれ、中でもPorphyromonas gingivalis(通称P.g菌)は最も有名な歯周病原性細菌です。
ミュータンス菌などのむし歯菌は乳幼児期の子供に感染・定着しますが、歯周病菌は基本的に18歳以降に感染・定着します。
18歳以降に歯周病マイクロバイオームが完成してもすぐに歯周病の症状は現れません。

「口腔常在菌叢」について詳しく知りたい方は解説動画をご参照ください。

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歯ぐきの組織破壊のメカニズム

歯周病菌に感染し定着していても、低病原性のままであれば歯周病は発症しません。
しかし、その拮抗関係が崩れてしまうと歯周病は一気に発症してしまいます。
歯ぐきの組織と歯周病菌の共生関係が破綻するのは、局所の環境悪化が原因です。
高病原性化したバイオフィルムは、歯周組織を攻撃します。
それと同時に、宿主免疫システムは、バイオフィルム細菌を駆逐しようと反応し、歯周組織に炎症反応を引き起こします。
その結果、歯周組織の上皮バリアが破壊され、潰瘍面が形成されると出血をエサに歯周病菌が増殖します。
この出血は、「歯磨きした時に歯ぐきから血が出る」などの症状として現れます。
この慢性炎症が続くと、歯周組織はどんどん破壊され歯槽骨を失うことで最終的に歯を失っていくことになります。

「歯ぐきの組織破壊のメカニズム」についてさらに詳しく知りたい方は解説動画をご参照ください

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歯周病菌が死滅しないワケ

残念ながら歯周病菌は死滅させたり完全に駆逐することができません。つまり歯周病は完治することがありません。
歯周病の最終ゴールは、歯槽骨を含んだ広範囲な歯周組織の破壊と、それに伴う歯の喪失です。この組織破壊は高い病原性を持つバイオフィルムと宿主の免疫応答の結果おこる慢性的な炎症反応が原因です。
歯周病の治療はこの高病原性バイオフィルムを取り除くことを目的に行います。
頑丈な要塞であるバイオフィルムには、抗菌薬も「殺菌」薬液もほとんど効果はありません。

ユアーズデンタルクリニック 歯周病菌が死滅しないワケ

用語解説
「消毒」:「ヒトに害のない程度まで菌を死滅させる」(「手洗い」など)
「除菌」:「菌の数を減らす」(「消毒」と同じような効果)
「殺菌」:「菌を死滅させる」が程度は決まっていない(消毒よりも強い効果)
「消毒」「殺菌」「除菌」はいずれも菌は生き残る
「滅菌」:唯一「全ての微生物を死滅させる」ことを指す


しかし「滅菌」はオートクレーブ滅菌か、ガス滅菌でのみ可能なのでお口の中を「滅菌」することは不可能なのです。
バイオフィルム内の細菌に効果がある抗菌薬もあるが、あくまで菌の量を減らす除菌ですので歯周病菌を駆逐できるわけではありません。
大切なのは歯周基本治療を行うことで歯周ポケット内の細菌量を減らし、バイオフィルムの病原性を高病原性から低病原性にしておくことです。

「歯周病菌が死滅しないワケ」についてさらに詳しく知りたい方は解説動画をご参照ください。

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歯周病治療の本質

では実際に歯周病治療を行うには何を目標に取り組めば良いのでしょうか?

まずはじめに行わなければいけないことは「出血を止める」ことです。歯周ポケット内の潰瘍面から出た血液をエサに歯周病菌は増殖するので、その出血を止めて、高病原性化したバイオフィルムを、低病原性化することが重要になります。
その第一歩は歯周基本治療による歯周ポケット内の止血です。
ブラッシング指導、スケーリング、ルートプレーニング、生活習慣指導、メインテナンスなどの歯周基本治療の中で、特に技術が必要になるのは歯肉縁下の歯根面デブライドメント、SRPです。
SRPによって歯周ポケット内のバイオフィルムと縁下歯石を取り除くことによって歯周ポケット内の細菌量は大幅に減少します。 歯周病菌の量が少なくなれば、病原性も低くなり破綻した共生関係を再び構築することができます。

ただし深い歯周ポケットがある場合はSRPでも改善が難しいため、オープンフラップデブライドメントや歯周組織再生療法などの歯周外科処置が必要になります。
一度失われたセメント質・歯根膜・歯槽骨などの歯周組織の再生を目的とした歯周組織再生療法は特に高度な技術と治癒に要する時間が必要になります。
また歯周病の病態は一人一人異なるため、オーダーメイドに治療プランを考える必要があります。

「歯周病治療の本質」についてさらに詳しく知りたい方は解説動画をご参照ください。

歯周病になりやすい人の特徴

歯周病の発症と進行に関係があると考えられる因子を危険因子(リスクファクター)と言います。
リスクファクターは、病因因子・宿主因子・環境因子に分けられます。
ただし、最初に言っておきますと危険因子があるからと言って必ずしも歯周病になるというワケではありません。
Van Dyke & Sheilesh(2005)は「リスクファクターはその後に発生する疾患の発生率の増加に関連した一つの事象もしくはその特性と定義することができる。リスクファクターは疾患に関連しているがそれがあったとしても歯周炎が必ず発症するとは限らない」と定義しています。(1)
つまりその因子があると、ほかの人よりも歯周病になる可能性が高くなるということです。

ここではご自身で見極められるリスクファクターをご紹介します。

リスクファクター①:宿主感受性

歯周病は歯周病菌による感染症ですが、同じ様に感染しても発症する人・しない人、症状が重い人・軽い人がいます。
宿主感受性は遺伝的要因によって異なりますが、そのメカニズムはまだはっきりと分かっていません。
家族の中に歯周病で歯を何本も失った人がいるかなどは目安になります。
また個々のお口の状態、歯並びや歯や粘膜の解剖学的形態も宿主感受性に影響します。

ユアーズデンタルクリニック 宿主感受性

リスクファクター②:年齢

歯周病は中年期以降の患者さんが圧倒的に多く、年齢とともに発症のリスクは上がります。

ユアーズデンタルクリニック 年齢

リスクファクター③:肥満

BMI(肥満指数)が25以上(肥満)の人の歯周病リスクはオッズ比3.02、BMIが30以上ではオッズ比は8.6と跳ね上がります。
(オッズ比が3であるということは、歯周病になりやすさが健常者の3倍であることを意味します)

ユアーズデンタルクリニック 肥満

リスクファクター④:糖尿病

糖尿病による免疫機能の低下から、細菌やウイルスに感染しやすい易感染性の状態になることで歯周組織の炎症が進み歯周病が悪化します。 多くの疫学調査では、糖尿病患者の歯周病が進行していることや、生活習慣病である2型の糖尿病患者さんに適切な歯周治療を行うことで血糖コントロールの指標であるHbA1cに改善が見られることが報告されています。 また、歯周病になることによって糖尿病になるリスクも高くなります。 歯周ポケット周囲の血管から血流に乗った起炎物質が、インシュリン抵抗性を示すことで糖尿病の発症を助長します。 糖尿病と歯周病はいわば双方向に影響を及ぼしあう相性良すぎる最悪な関係性なのです。

ユアーズデンタルクリニック 糖尿病

リスクファクター⑤:喫煙

1日一箱のタバコを15年吸い続けた場合のオッズ比は2.40、30年吸い続けるとオッズ比は5.27になります。
あと注意すべきなのは、「今はもう辞めて何年も吸っていない」という方です。
実は20代30代に喫煙していると、その時期に大幅に歯周病が進行し、40代50代でタバコを辞めても中等度以上の歯周病の方がいます。

ユアーズデンタルクリニック 喫煙

リスクファクター⑥:飲酒

毎日大瓶のビール1本ほど飲酒する方の歯周病のオッズ比は2.77となります。
すぐ顔が赤くなるアルコール分解能が低い不活性型は、ビール大瓶1本を毎日飲むと4.28倍歯周病になりやすいという報告があります。

ユアーズデンタルクリニック 飲酒

「歯周病になりやすい人の特徴」に当てはまるかどうか以下の質問にお答えください。


●40歳以上である(YES/NO)
●標準よりは脂肪は多い方かもしれない(YES/NO)
●甘いもの好きでよく食べる(YES/NO)
●喫煙者である、もしくは過去に喫煙していた時期がある(YES/NO)
●お酒は好きでよく飲む(YES/NO)
●家族(二親等以内)の中に歯周病で歯を失った人がいる(YES/NO)


この中でどれか一つでもYESがあれば注意が必要です。
複数個当てはまったら歯周病検査することをオススメします)。

「歯周病になりやすい人の特徴」についてさらに詳しく知りたい方は解説動画をご参照ください。


参考資料:21世紀のペリオドントロジーダイジェスト(クインテッセンス出版) 著:天野敦雄(大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学分野教授)
(1)Van Dyke TE, Sheilesh D. Risk Factors for Periodontitis. J Int Acad Periodontol 2005 ; 7(1):3-7


情報過多の現代、どこの病院・クリニックに行ったら良いか分からないかもしれません。
知識を得ることはあなたの身を守ることに繋がります。

「あなたの健康と、あなたの大切な人の健康を守れるのは、あなたしかいません」

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当院の歯周再生療法について

歯周組織の再生とは、歯周病によって破壊されたセメント質、歯根膜、歯槽骨を含む歯の支持組織の組織学的な再生を意味します。(2)
しかしこのような理想的な組織学的再生が起きているかを証明することは難しく、実際の臨床においては歯周組織再生療法の目標として、
①CAL(付着)の獲得
②支持骨の増加
③歯周ポケットの減少
④歯肉退縮を起こさないこと
以上が成功の基準として挙げられます。(3)

特に一般的な切除療法に代表される歯周外科処置では歯周ポケットの減少は達成できてもCAL獲得や歯肉退縮の抑制効果は歯周組織再生療法に及ばないため、術後に大幅な歯ぐき下がりや知覚過敏が起こるリスクが高まります。
このような理由から当院では「歯周初期治療でも改善しない骨欠損を伴う中等度以上の歯周炎」に対しては歯周組織再生療法を第一選択としています。

①〜④が達成されると歯や歯ぐきの見た目が改善するだけでなく、支持骨が増加することで歯の寿命も延びるので抜歯を回避or先延ばしにすることで長く自分の歯を使うことが可能になります。
また仮に歯周組織再生療法を行って目標の達成にわずかに届かなくても、歯周ポケット内の深い部分に潜む起炎物質を明視野下で除去できるので動的治療終了後のSPT(メインテナンス)の際も、悪化するリスクが高い「妥協的メインテナンス」ではなく、継続的なプロフェッショナルケアが予後の鍵を握る「試行的メインテナンス」へ移行できることがメリットとして挙げられます。
再生を獲得するために重要な3つの因子として、細胞、足場、シグナルが挙げられ、メンブレンや骨移植材などで足場を作り、エムドゲインやリグロスなどの薬剤でシグナルを与え、歯周組織再生に関わる適切な細胞(骨芽細胞、歯根膜線維芽細胞、セメント芽細胞)を誘導します。
また咬合性外傷を伴う歯周炎の場合には,炎症の除去だけでなく、有害な咬合力を取り除き歯への負担を軽減することで歯周組織を安定させることも重要です。
それらのことに配慮しながら、歯周組織再生療法の中でも特に難症例である垂直性骨縁下欠損や根分岐部病変を伴う慢性歯周炎患者に対して歯周組織再生療法を行います。

当院が考える再生療法が可能な患者選択の基準

●PCR(プラークコントロールレコード)が15%以下である(歯肉の状態が良好であること)
●糖尿病がコントロール(HbA1cが6.9%以下)されている
●禁煙している(必須)
●患者が歯の保存を強く望んでおり、かつ歯科医師と良好な信頼関係が構築できている(節制しなければいけないこともあり治療期間も長くかかるため)

当院が考える再生療法が適応ではない歯牙の状態

●根分岐部病変Ⅲ度
●ボーンハウジングから逸脱しすぎている
●義歯(入れ歯)の鉤歯
●清掃不良

歯周組織再生療法は奏功した際には素晴らしい結果が出る一方で、必ずしも成功に達するとは限らない難易度の高い治療法です。
そのため、当院では歯周組織再生療法を選択しない場合の選択肢もご用意し、患者さまのご要望を尊重し十分なお話し合いを通じて治療方針を決めるようにしています。まずはご相談ください。


(2) Garrett S. Periodontal regeneration around natural teeth. Ann Periodontol 1996; 1:621-666.
(3) Cortellini P, Tonetti MS : Clinical concepts for regenerative therapy in intrabony defects Periodontology 2000, Vol. 68, 2015, 282–307


当院の歯周再生療法の症例

〈歯周再生療法前〉

〈歯周再生療法後〉

当院で行った歯周組織再生療法の症例です。この症例は日本臨床歯周病学会会誌 vol.38 No.1 2020 に掲載されました

●治療内容 : 歯周組織再生療法、歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔
●副作用・リスク : 術後疼痛・歯肉腫脹
●治療期間(回数) : 6ヶ月(6回)
●費用(税込) : 110,000円 ※費用は範囲によって異なります

歯ぐきの審美治療について

歯肉退縮(歯ぐき下がり)

歯肉退縮とは、歯の周りの歯肉が失われることで歯根が露出してしまっている状態をさします。「気がついたら歯が長く見える」と思ったら歯肉退縮を疑いましょう。
成人においてよく認められる歯肉退縮は、年齢と共に増加傾向になり、口腔衛生状態が良好でも不良な場合でも認められます。
最近の調査では、18〜64歳までの50%において、および65歳以上に至っては実に88%の人が1ヶ所以上の歯肉退縮を有することが報告されています。つまり成人の2人に1人が何らかの歯肉退縮があるということになります。

ユアーズデンタルクリニック 歯肉退縮してしまった犬歯

歯肉退縮してしまった犬歯

歯肉退縮が起こると、多くの場合、歯肉退縮によって歯が長くなることで審美性が損なわれること、露出した根面が飲み物の温度などに過敏になる象牙質の知覚過敏が伴うこと、露出した根面が口腔内環境にさらされ、根面う蝕(歯根面にできるむし歯)やアブレージョンやエロージョンといった非う蝕性歯頚部病変(NCCL)が発生することが問題になります(4)。

歯肉退縮の原因

通常歯ぐきの治療というと、歯科衛生士さんが行う歯石とりだと思う方がいるかもしれませんが、専門治療となるとそれだけではありません。
歯ぐきのトラブルは様々な病態があり、「歯肉退縮(歯ぐき下がり)」・「歯ぐきの変色(メラニン沈着、メタルカラーの透過、メタルタトゥー)」・「ガミースマイル」・「歯ぐきの凹み(陥没歯肉)」・「歯ぐきの赤み、腫れ(歯周病)」などです。
その中でも特にお悩みが多いけど解決策が分からないのは「歯肉退縮(歯ぐき下がり)」ではないでしょうか?
歯肉退縮とは、歯の周りにある健康な歯ぐきが何らかの理由で下がってしまうことを指します。
歯ぐきが下がってしまう原因はいくつもあります。

●加齢変化
●誤った歯ブラシの当て方
●食いしばり・歯ぎしり
●歯並び・歯列矯正
●歯周病

などです。

歯ぐきの厚みや骨の厚みが薄くなってしまうことによって歯肉退縮が起きてしまうのです。

歯肉退縮の治療法

歯肉退縮の解決方法としては、歯ぐきのボリュームを増やしつつ歯ぐきが下がった部分を覆う治療が必要になります。
それを専門用語で「根面被覆」と言います。
歯肉退縮には分類があり、根面被覆を行う際にはこの分類を参考に手術の可否や術式を選択します。
1985年にMiller PDが提唱した歯肉退縮の分類(5)がもっとも有名です。

Class Iは歯肉退縮が硬い歯ぐきと軟らかい歯ぐきの境目である歯肉-歯槽粘膜境(muco-gingival junction:MGJ)の範囲内であり、かつ両側歯間部に付着の喪失や歯槽骨吸収のみられないもの。

Class IIはMGJを越えているが両側歯間部に付着の喪失や歯槽骨吸収がみられないもの。

Class IIIは歯肉退縮がMGJまで達している、またはそれを越えているもので、なおかつ歯間部における付着の喪失や歯槽骨吸収があったり、歯の位置異常によって100%の根面被覆が困難であり、Class IVは歯肉退縮がMGJまで達していたり、またはそれを越えているもので、なおかつ歯間部における付着の喪失や歯槽骨吸収があったり、著しい歯の位置異常によって根面被覆が困難で期待できないとされています。

またもう一つ有名な分類が2011年に発表されたCairoの分類です(6)。 Millerの分類が歯肉退縮のレベルがMGJを越えているかどうかや、歯間部の骨レベルによって分類されているのに対し、Cairoの分類は歯と歯の間の歯肉の位置がどこにあるか(歯間部の臨床的アタッチメントレベルの位置)を基に歯肉退縮をRT1〜RT3まで分類しています。 RT1であれば100%の根面被覆達成率(歯肉がCEJまで覆われること)は74%であり、RT2では24%、RT3では0%になるという報告をしています。

歯肉退縮の分類にもよりますがMillerのClassⅠ・Ⅱにおいて最も有効な治療法は「歯周形成外科」による「歯肉移植」を併用した「根面被覆」が挙げられます(7)。
これは歯周外科と呼ばれる歯周病治療の中でも「歯周形成外科」という難易度の高い分野になるため、全国の歯科医院の中でも3 3%ほどと言われている「歯周外科を行うクリニック」の中でも、歯周形成外科施術を行っているクリニックとそうでないクリニックに分かれる治療法です。下記に治療例を掲載しましたので参考までにご覧ください。
当院では歯肉退縮の治療のみならず、歯ぐき凹みやガミースマイルの治療なども行っておりますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
歯ぐきがキレイになればアンチエイジング効果もあり笑顔も素敵な印象になります。


(4) Cortellini P,Bissada NF. Mucogingival conditions in the natural dentition: Narrative review, case definitions, and diagnostic considerations. J Periodontol.2018;89(Suppl 1):S204–S213.
(5) Miller PD Jr. A classification of marginal tissue recession. Int J Periodontics Restorative Dent 1985;5(2):8-13.
(6) Cairo F, Nieri M, Cincinelli S, Mervelt J, Pagliaro U. The interproximal clinical attachment level to classify gingival recessions and predict root coverage outcomes: an explorative and reliability study. J Clin Periodontol 2011; 38: 661–666.
(7) Tatakis DN, Chambrone L, Allen EP, et al. Periodontal Soft Tissue Root Coverage Procedures: A Consensus Report From the AAP Regeneration Workshop. J Periodontol.2015; 86(S2):S52-S55.


症例紹介

根面被覆<1>

施術前

施術後



施術前

施術後



施術前

施術後



施術前

施術後


●治療内容 : 歯肉移植を併用した根面被覆、歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔
●目的 : 歯根露出部を被覆し審美性・快適性を改善すること
●副作用・リスク : 歯肉の腫脹、術後出血
●治療期間(回数) : 2週間(1回)
●費用(税込) : 110,000円 ※費用は範囲によって異なります

根面被覆<2>


●治療内容 : 歯肉移植を併用した根面被覆、歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔
●目的 : 歯根露出部を被覆し審美性・快適性を改善すること
●副作用・リスク : 歯肉の腫脹、術後出血
●治療期間(回数) : 2週間(1回)
●費用(税込) : 110,000円 ※費用は範囲によって異なります

根面被覆<3>

施術前

施術後


●治療内容 : 歯肉移植を併用した根面被覆、歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔
●目的 : 歯根露出部を被覆し審美性・快適性を改善すること
●副作用・リスク : 歯肉の腫脹、術後出血
●治療期間(回数) : 2週間(1回)
●費用(税込) : 110,000円 ※費用は範囲によって異なります

料金

●1歯:11万円(税込)
●3歯以内:16.5万円(同一術野内)税込

根面被覆手術の他院からのご依頼について

当実際の臨床の現場で審美障害やブラッシング障害の要因となる歯肉退縮を伴う患者さまを治療することで地域医療に貢献できるのではないかと考え、「歯肉退縮に対する根面被覆」を外部委任(アウトソーシング)という形で他院さまからお引き受けしております。
特に歯列矯正後(インビザラインなどアライナー矯正を含む)に歯肉退縮が起こる可能性が高いため、歯列矯正開始前もしくは歯列矯正終了後に当該部位に根面被覆を行います。
ご興味のある患者さまや歯科医師の先生は当院のホームページのお問い合わせページからご連絡承っております。ぜひお気軽にご相談ください。

歯周形成外科

当院では、歯周病でやせてしまった歯茎の治療として、歯茎の移植を行なっています。歯茎が整うと、歯並びをきれいになる他、歯磨きもしやすくなり歯の健康維持に役立ちます。

●治療内容 : 歯周形成外科、歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔
●目的 : 見た目の改善と歯の長期保存
●副作用・リスク : 術後疼痛・歯肉腫脹
●治療期間(回数) : 6ヶ月(6回)
●費用(税込) : 110,000円 ※費用は範囲によって異なります

症例紹介

歯周形成外科 〈40代女性〉

口元から見える歯茎の量が多いのが気になっていた患者さまに対して、歯茎の形を整える処置を行いました。セラミック治療により、歯の色や形もきれいにしています。

●治療内容 : 歯周形成外科+セラミック修復6本、歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔
●目的 : 保存困難歯を長期に残すこと
●副作用・リスク : 術後疼痛・知覚過敏
●治療期間(回数) :10ヶ月(10回)
●費用(税込) : 1,034,000円(内訳/セラミック修復154,000円×6本、歯周形成外科110,000円 ※費用は範囲によって異なります)

歯ぐきの凹み(陥没歯肉)

抜歯すると歯肉も歯槽骨も吸収し陥没した状態になります。
その吸収量は歯槽堤の幅が1年間で25%の体積が減少し、3年で約40%まで減少すると報告されています。
その組織が欠損した状態でブリッジ(両方の歯やインプラントで橋渡しするタイプの差し歯)を作成すると奥歯の場合はモノが詰まるなどの口腔清掃障害、前歯はそれに加えて顕著に審美障害が発生します。
そこで補綴前処置として天然歯でもインプラントでも、歯がない部位にブリッジを作製する前に歯肉移植を行い歯ぐきのボリュームを再建することが清掃性と審美性の改善に繋がります。



住所
〒060-0042
北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ 6F
(大通公園・丸井今井デパート向かい)
Tel
011-206-8241 ※当院は完全予約制です
アクセス
地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通駅」地下道直結
市電「大通西4丁目」徒歩6分
駐車場
近隣駐車場提携あり(カモンチケット)
診療カレンダー
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TREATMENT
診療時間
日・祝
10:00
〜13:30
10:00
〜13:30
10:00
〜13:30
10:00
〜13:30
10:00
〜13:30
10:00
〜13:30
×
15:00
〜18:30
15:00
〜18:30
15:00
〜18:30
× 15:00
〜18:30
15:00
〜17:30
×

*祝日がある週の木曜は、半日診療いたします
休診日/木曜・日祝祭日

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