こんにちは。
札幌で「歯の保存」と「高度インプラント治療」の二刀流歯医者をやっているユアーズデンタルクリニック院長の湯口です。
緊急事態宣言、時短要請も解除になりようやく本来の経済活動が再開されますね。
とは言ってもコロナ前の生活に戻ることはできませんので今後も感染対策に注意しながら活動していきます。
先日、福岡の歯科医院さんにインプラント治療の講師としてお招きいただいたので、ハンズオンコースを開催して参りました。
「札幌の歯医者」が「福岡の歯医者」に「インプラント治療を教えにいく」というなかなか面白い企画です。
福岡県内のモールに開院している大型の歯科クリニックの理事長が友人だったので直接依頼を受けました。
そこは開院依頼多くの患者さんが訪れるクリニックで、設備も充実しており、理事長がそこで勤務する先生方への指導に力を入れているということでした。
その理事長いわく、
「当院でもインプラント治療はやってはいるけど、ちゃんと治療できているか分からない」
「難しい症例はまだ勤務医の先生には任せられない」
「自院の患者さんに質の高いインプラント治療を提供できるようにしたい」
といった要望を受けて、基礎的な知識からアドバンスな内容までを教えにいくことになった次第です。
2日間のセミナーでインプラント治療の講義と実習を行いました。
通常インプラントの実習は模型か豚の顎を使用します。
切開・剥離・縫合など模型実習でもできるのですが、豚実習に方がよりリアルな実習が可能になります。
ただ豚実習は模型実習より難易度が上がります。
今回は豚の顎を2日に渡り準備されており、たっぷり実習することができたと思います。
受講した先生方は、以前私が別の勉強会でオンラインでインプラントの講演を行なった際にも参加してくれていたので、
ベーシックとアドバンスが繋がってより理解しやすかったのではないかと思います。
具体的には
・インプラント治療が本当に必要かどうかの抜歯の基準
・インプラント基礎知識
・インプラントの一次手術について
・インプラントの骨増生について
・抜歯即時埋入について
・インプラントの二次手術について
・インプラント周囲の軟組織の扱い方
・結合組織移植(CTG/FGG)について
などの講義と実習を行いました。
特に硬組織と軟組織のマネージメントがインプラント治療のキモなので、そこを重点的に教えるようにしました。
二日間という限られた時間の中では上記の内容だけでも時間が足りなかったように思います。
今回は講演から実習(しかも豚さん)まで一人で担当したので、なかなか大変でしたが終わってみると充実した時間でした。
受講生の評判も上々のようで依頼主の先生にも大変感謝されました。
講義と実習を受けてすぐインプラント治療ができるようになるわけではありませんが、
このような鍛錬を積み重ねてもらえれば地元福岡の患者さんにも良質なインプラント治療を提供できるようになれると思っております。
次はどの街に行こうかな?笑
またこういった機会があれば前向きに検討したいと思います。
さて、来週末は東京で歯科医師の勉強会のお手伝いをして参ります。
良い情報を仕入れて北海道の患者さまに還元できるように致します。