こんにちは。
札幌市で世界基準の歯科医療を行うユアーズデンタルクリニック院長の湯口です。
この度、日本の歯科医師が購読する歯科インプラント専門雑誌である「デンタルインプラントロジー別冊」に私が担当した症例報告が掲載されました。
今回の別冊はインプラントの学会であるOJ(オッセオインテグレーション・スタディクラブ・オブ・ジャパン)での講演発表がミーティング抄録集として年一回発刊されたものです。
OJは日本歯科界のオピニオンリーダーたちが、スタディグループ間の交流、情報交換のみならず、互いの研鑽による技術の向上、インプラント臨床に真摯に取り組む次世代の臨床医の育成、そして日本におけるインプラント治療の発展に寄与貢献することを目的として設立されたインプラント学会です。
「天然歯を活かしたインプラント治療」というタイトルで発刊された本誌は、日本を代表する全国のインプラント専門医や指導医が「ただ歯を抜いてインプラントに置き換えるだけ」ではなく、
他の歯を活用できるようにインプラントを配置したり、インプラント治療を行う前に可能な限り天然歯を温存する治療を模索して治療を行なっている症例が中心に載っているのが、他のインプラント雑誌と一線を隠す内容になっています。
インプラントはそもそも歯が残せない場合の代用医療ですが、なぜ他の天然歯を活かしたり、ギリギリまで天然歯を活用する方がいいのでしょうか?
答えとしては、インプラントは代用歯としての機能は大変優秀ですが、その経年変化についてはまだ解明されていない部分も多いためインプラントに置換するタイミングもできる限り先送りする方が良いことが挙げられます。
特に若年者層にインプラントする場合には顎の成長にインプラントが取り残されてしまうことも報告されているため、後から被せ物をやり換えなければならなくなる場合もあるからなんです。
また抜歯をすると歯ぐきの組織が吸収して喪失してしまうので、なるべく歯ぐきを温存するために天然の歯の一部を温存しながらインプラント治療を行う新たな術式も報告されてきているため、安易に「ただ歯を抜いてインプラントに置き換えるだけ」の治療から「天然歯を活かしたインプラント治療」がフォーカスされてきているんです。
掲載された私の症例も、歯が折れて抜歯せざるを得ない部分や、もともと歯がなくて連続した銀歯が入っていたところのみにインプラント治療を行い、
前歯の根の先の膿の袋を有する歯には外科的根管治療を行なって歯を温存したりしています。
またお口全体の噛み合わせを整えることも天然歯にとってもインプラントにとっても予後良好になる条件なので、
インプラントだけでない総合的で包括的な歯科治療を行いました。
今回の症例はそう言った配慮が日本のトップインプラントロジストたちから高い評価を得た理由だと考えます。
4年もかかった大掛かりな治療終了から2年が経過し、先日担当した患者さんがリコールにいらしていたのでご挨拶すると、
「快適に使えています!ありがとうございます。」とのお言葉をいただきました。
学会で賞を取ったり雑誌に載ったりすることも歯医者としてのモチベーションが上がるのですが、
やはり担当した患者さんに喜んでもらえるのが一番「歯医者冥利」につきます。
今後もより一層良い歯科治療を提供するべく研鑽していきたいと思います。
昨今のインプラント治療に精通したドクターがいるユアーズデンタルクリニックでは最新の審美インプラント治療を行なっているので、札幌という地においても世界基準のインプラント治療が受けられます。
歯でお悩みの方は一度ご相談ください。