こんにちは。
札幌の歯ぐき退縮、歯肉退縮治療と言えばユアーズデンタルクリニック院長の湯口です。
歯肉退縮は象牙質知覚過敏症、根面むし歯、非う蝕性歯頚部病変(NCCL)、そして審美性の低下など様々な問題と関連しています。
最も多い主訴が「見た目が気になる」という審美性の低下の問題です。
歯ぐきが下がってしまうと必然的に歯が長く見えてしまうので、
笑った時に口元が気になるという理由で思わず手で口元を覆ってしまう方もいます。
しかし歯肉退縮に対して根面被覆という治療を行うことで歯ぐきが下がってしまっている状態を改善することができます。
実際に私も当院のYoutubeチャンネルで歯肉退縮治療について解説しています。
(Youtubeはこちら)
この動画はおかげさまで75万再生回数を記録しています。
根面被覆術は歯周形成外科というジャンルになるのですが、
その歴史は通常の歯周病治療の歯周外科というジャンルと同じくらい歴史が長いです。
1950年代には動物実験が報告されているので歯周病治療と同様、歯周病専門医の中で注目度の高い分野だったことが分かります。
日本では保険適応になっていない処置のため、その治療法について知らない方が多いのではないかと思います。
すでに治療法は確立されていて、2021年の最新の文献でもこのように紹介されています。
In cases where a surgical approach is indicated, coronally advanced flap and tunnelling procedures combined with a connective tissue graft are considered the most predictable treatment options for single and multiple recession defects.
(外科的アプローチが適応される場合、結合組織移植を併用した歯肉弁歯冠側移動術およびトンネルテクニックは、単一および複数の歯肉退縮に対して最も予測可能な治療オプションと考えられています。)
つまり世界基準として歯肉退縮には結合組織移植を併用した術式が採用されているということが分かります。
結合組織移植とはつまり歯肉移植、歯ぐきの移植です。
上顎の裏側から採取する歯ぐきは、生着しやすく、合併症もなく、
さらには採取部位も時間の経過とともにキレイに治癒するので推奨されています。
採取した歯ぐきはパッチワークのように繋ぎ止めるのではなく、
内側に挟み込むように滑り込ませることで、傷痕も目立たなくします。
このように歯ぐきの移植を併用した根面被覆は最も安全でかつ予知性の高い手術方法の一つといっても過言ではないでしょう。
ユアーズデンタルクリニックでも多くの根面被覆術を行なっていますが、
成功率は90%を超えます。
こちらに治療例を掲載します。
こちらの患者さんは歯並びが悪く、さらには重度の歯肉退縮が見られます。
歯肉退縮の改善のための根面被覆術を行なったのちに、
歯列矯正治療を行いました。
結果はこのようになりました。
上の写真で劇的に歯肉退縮が改善しているのが見て分かると思います。
歯肉移植により歯ぐきの厚みも増しているので、少しくらいの機械的刺激(歯ブラシ圧など)では後戻りしません。
次に同じ患者さんの反対側の状態です。
同様に重度の歯肉退縮が見られます。
こちらも通法通りに根面被覆を行いました。
今回選択した術式は歯肉弁歯冠側移動術+歯肉移植です。
↑こちらが治療後の写真です。
歯列不正も改善し、歯肉退縮も改善していることが分かります。
また、手術を行なっているにも関わらず、傷痕が分かりにくいのも特徴です。
このようにワールドスタンダードな術式を用いることによって、
良好な結果が得られます。
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札幌のユアーズデンタルクリニックでは世界基準の歯肉退縮治療を行なっております。