こんにちは。
院長の湯口です。
早速先日に引き続き上顎編②を書きたいと思います。
今回は実際に症例を見ていきましょう。
懇意にしている先輩ドクターから「インプラント治療を希望している方がいるので紹介したい」と
当医院をご紹介して頂いた患者さまです。
「歯がないところにインプラントをしたい」という主訴だったのでレントゲンを撮影しました。
レントゲン上では右上の奥に骨が全くないことが分かりました。
CBCT画像はこちらです。
ちなみに他の医院では、上顎に骨がないのでナナメにインプラントを埋入するという診断を受けたそうですが、ご本人は納得されずにクリニックを探していたそうです。
しかもこの方は糖尿病と高血圧という内科的疾患も抱えていたので、通常であれば高度なインプラント治療は難しいと言われても仕方のない状況でした。
しかしご本人が
「先生、どうしても入れ歯はイヤだから何とかなりませんか?」
と希望されたので、内科のかかりつけ医と連携しコントロールを試みることにしました。
投薬によるコントロールを行ったところ、病態が安定したので「サイナスリフト」の手術を行うことにしました。
レントゲンはサイナスリフト後7ヶ月の状態です。
CBCTにおいても十分骨の高さが得られていることが確認できたのでインプラントを埋入しました。
十分な長さのインプラントを埋入することができました。
先日オペ一週間後のSPに来院されましたが、痛みも腫れも引いて傷の治りも良好でした。
このように例えインプラント治療が難しいと診断されたケースでも
しっかりとした手順を踏み、確実な術式で治療を行えば良い結果はついてきます。
「歯がなくてモノが噛めない」
「インプラントを入れたいが難しいと診断された」
などお困りの方はまずは当院にご相談に来て頂ければと思います。
(今回の症例のレントゲン画像・CBCT画像は全て患者さま本人の許可を得て掲載しております)