こんにちは。
札幌で歯を大切にしたい、信頼できる歯医者に通いたいと考えている方におすすめのユアーズデンタルクリニック院長の湯口です。
今回はアメリカでインプラント講演を行なった報告記の続きとなります。
前日のスピーキングの練習を経て、いよいよOSCSC講演当日。
ミヤコ・ハイブリッドホテルで開催されるインプラント学会は朝7時半から開場し8時に開演しました。
日本の学会より早い開演です。
ロサンゼルスでデンタルオフィスを開業しているDr.Mark Cruzが登壇し、「頭蓋顔面の成長と発達の役割の理解」というタイトルで講演されました。
その中で睡眠障害があらゆる疾患(がんや心筋梗塞など)のリスク因子になることを挙げ、気道の重要性とその確保のために必要な治療について解説されました。
「The airway is the keystone」とスライドで示していたことが印象的でした。
そしてBreakを経て、OJから派遣された講演者の紹介が行われました。
私が緊張で顔を硬直させていると、日本から派遣された演者の先生の一人に「笑顔、笑顔」と声をかけてもらいリラックスできました。
日本人演者の番となりトップバッターの先生が終わるといよいよ私の出番です。
OJで発表し日本人歯科医師たちから好評を得た「天然歯の保存とインプラント治療の共存」というテーマで講演を行いました。
初めこそカンペを見ずに会場に向かって話し始めることができましたが、前日に英語の発音の修正もあったのですぐにパソコンの前から動けなくなってしまいました。。
私の講演内容は、
歯周組織再生療法、外科的根管治療、自家歯牙移植など天然歯を保存する技術は良好な予後が報告されている。
しかしどうしても抜歯が必要な症例は存在し、その時にどのようにインプラントで見た目と機能の両方を天然歯に近いレベルへと回復させるか、
どのタイミングで抜歯し、どのような方法で失われた歯周組織や骨組織を再建するのかが最終的な仕上がりに影響する。
といった内容で英語で20分弱、講演を行いました。
講演を聞いてくれていた方々から、
「良かったよ」「あなたの英語は分かりやすかった」「堂々としていた」などと声をかけていただきました。
中にはロマリンダ大学のインプラント科教授であるDr. Joseph Kanの専属技工士さん(!)などもいらして意見交換もさせていただきました。
講演後は私のホテルの部屋にてデンテックインターナショナルのトミー山下さんらが買ってきてくれたシャンパンでのささやかな打ち上げが行われた後、中華料理屋での懇親会が行われました。
無事に終わった安堵感に包まれながら美味しく楽しい時間を過ごすことができました。
そして翌日のフライトで帰路へ着きました。
総評
会場にはアメリカのインプラント専門医や補綴専門医はもちろん、現地で活躍されている日本人技工士さんも多くいらしていて、会場での活発なディスカッション、、まではいかなかったが多くの意見交換ができました。
これまでは日本からアメリカでの学会に参加する側でしたが、演者側になり英語で症例発表できたことは何より自分の貴重な経験になったと思います。
OJミッドウィンターミーティングで発表し、幸運にも日本選抜演者に抜擢され、
日本からアメリカのロサンゼルスまで講演しに行き、
自分のこれまでの臨床結果を世界に向けて発信できたことは本当に嬉しい出来事でした。
これからも北海道札幌市から世界基準のインプラント治療を世界に向けて発信できるように研鑽を続けて行きたいと思います。
補足
帰路についた機内で早速「天然歯保存治療」に関する次の仕事に取り掛かっていました。。。