みなさん、こんにちは。
札幌市の自由診療専門歯医者、ユアーズデンタルクリニック院長の湯口です。
最強寒波に見舞われて現在マイナス10度ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
先日、東京で開催された講演会に関するご報告です。
「北海道大学歯学部同窓会」の関東支部設立40周年の記念講演会に、私が演者の一人として登壇致しました。
40周年記念大会ということで、現地&オンラインで100名以上の参加者の前でお話ししました。
北大歯学部は1967年に創立され今年で創立56周年を迎えます。
会場には卒業1期の先生から50期の先生まで実に年齢差が親子以上に離れた幅の広い年齢層の先生方が来場されました。
その中ではまだまだ私は若輩者ですから、大先輩の先生方の前で自分の歯科臨床を提示させていただけたのは大変光栄なことでした。
私が札幌でユアーズデンタルクリニックを開院してから、
今日まで治療させていただいた患者さんの症例をいくつか解説いたしました。
北大の大先輩からはありがたいご質問や賛辞の言葉をいただいたり、
学生時代から可愛がってもらっていた先輩からは「すっかり偉くなっちゃって笑」とイジられたり、
同級生からは「湯口、どうしちゃったの?」なんて感想(ツッコミ?)もあり、
とても有意義な時間を過ごしました。
また私の他にも九州でご開業の築山先生、東京丸の内でご開業の栗林先生、北大の先輩でもある地川先生も登壇されました。
特に年齢の若い先生方には歯科の未来を明るく照らすような将来的展望の話もあり、どんな歯科医師を目指すべきか色々考える良いキッカケになったのではないかなと思います。
左から筆者、築山先生、栗林先生、地川先生
社会の枠組みの中で、どんな役割を果たす歯医者になるのか?
演者の4名がそれぞれ違う役割を担う歯科医院を運営しています。
私のように専門的な技術に特化した自由診療専門の歯医者は珍しいかもしれませんが、
保険治療では治らなかった、あるいは治したけど悪くなってしまった患者さんを救う最後の受け皿の役割にはなっているかもしれません。
ある先生が「私の世代は自費治療を患者に勧めるのに抵抗がある」とおっしゃっていました。
そういった先生はもしかしたら自費治療に対して、「医者が高額な治療を患者に売りつける」という誤ったイメージがあるのかもしれません。
もしかしたら一般の患者さんの中にもそういった固定観念がある方がいるかもしれません。
しかし、私は逆に勤務医時代から1日に多くの患者さんを雑多に治療していくことに対して抵抗がありました・・。
「一回の治療時間がこんなに短いのにこれで治るのだろうか?」(治療の質の問題)
「差し歯の被せ物するのに歯の神経は必ず取らなければいけないのか?」(過度な医療行為の問題)
「何年か前に治療したのにもう悪くなっている・・」(再発の多さの問題)
「他の治療法が選択できればこの歯は救えるのに」(提示できる選択肢が限定的である問題)
などの悩みです。
今はそういったことを考えずに目の前の患者さまのお悩みに私が考える最適な選択肢を提示でき、その治療をご希望された方のみに治療を行なっています。
時代は大きく変化し続けています。
歯医者の役割も、昭和の「虫歯の洪水」時代(質ではなく量を診ることが重要視されていた時代)から変化しています。
必要なのは「保険治療か自費治療か」という議論ではなく、
「人生100年時代を生き抜く上で自分(患者さん)にとって必要な歯科治療は何か?」を考えて選択することなのではないでしょうか。
私の信じる最適な歯科治療を目指してこれからも地域医療に貢献していきたいと思います。